鍼灸の歴史と現代医学との繋がり その1
1、鍼灸の基本概念
近年鍼灸が注目を集めています!
今年NHKスペシャルで特集されたことも記憶に新しいですが、コロナ以降私も多くの人が鍼灸に興味を持ってくれているのを感じます
思うに「免疫力」をあげてしっかりと予防するという事を一番大事にするようになったことが注目を集めるきっかけになったように思います
2、鍼灸の歴史
そもそも鍼灸という行いをどれくらい古くからおこなわれていたのでしょうか
どれくらい古くからという証拠はないのですが、少なくとも前漢時代(紀元前200年前くらい)の書物
「足臂十一脈灸経」が成立していることからそのだいたい2000年前くらいからは一般的な行いだったようです。細かく言うとこの本にはお灸に関する記述はのっていて鍼はないのでお灸の方が鍼より成立が早いようです。
3、日本への伝来
古代中国で発達した鍼灸は遣隋使などの国交により仏教と時期を等しく来日しました。
歴史の有名人でいうと聖徳太子の時代ですね。
私の明堂鍼灸院もこの時代に初めて日本に渡来した医学書「明堂図」から頂いています
この「明堂」と「太素」の二冊は鍼灸師にとって面白いヒストリーがあるのですが、また別記事でご紹介させてください
4、日本国内における鍼灸の発達
1000年以上の時間の中で鍼灸施術は日本校内で独自の発達を遂げました!
日本人鍼灸師としてとても誇らしいことです!
特に大きい影響を与えた人物を二人ご紹介させて頂きます
一人は杉山和一先生
江戸中期の先生で盲目のみで鍼灸を志しましたが、当時主流だった方法が身につかず江の島での修行を期に「菅針法」という現代でも最も広く使われている方法を編み出します。
もうおひとりは真瀬道三先生
戦国末期の名鍼灸師でこの方が作った鍼灸方法論はのちの世でも重要な基礎部分を固めてくれました。
また日本初の医科大学「啓迪院」を作ったことも後世に絶大な影響を与えたことでしょう。
古代中国の名医が残した言葉で
「上医は国を癒す」という言葉があるのですが、まさしく道三先生は国を癒した時代の名鍼灸師といえるでしょう。