いつものお”茶”をこれに変えるだけ。専門家(鍼灸師)が教える「目に良い」薬膳茶入門
「夕方になると目がしょぼしょぼする…」 「PC画面がかすんで見え、目が重たい…」
時には、つらい眼精疲労から肩こり、首こり、頭痛にまで発展してしまうことも。そのお悩み、実は体の内側からのSOSかもしれません。
こんにちは、東洋医学の専門家である鍼灸師です。 今回は、目薬だけの外からのケアでは物足りなさを感じているあなたへ、新しいご提案です。
この記事では、「目と体のつながり」を解説しながら、いつもの飲み物を「薬膳茶」に変えるだけで、体の内側から優しく目を癒やす方法をご紹介します。 スーパーで手軽に買える食材で今日から始められる、簡単な入門ガイドです。
【見出し1】そもそも、なぜお茶で目が楽になるの?~東洋医学の小さな知恵~
眼精疲労だから、当然「目」の問題だと思われがちですが、東洋医学では「目は『肝(かん)』と繋がっている」と考えます。
ここで言う『肝』とは、西洋医学の肝臓(Liver)だけを指すのではなく、「体全体の血(けつ)の流れをコントロールし、栄養の貯蔵と分配を行う司令塔」のような広い役割を指します。
『肝』の働きがストレスや疲れで弱ると、血の流れが悪くなり、目に十分な栄養や潤いを届けられなくなってしまいます。これが、しょぼしょぼ・かすみ・乾燥といった症状の根本原因の一つなのです。
これからご紹介する薬膳茶の食材は、この『肝』をいたわり、栄養である『血』を補うことで、あなたの目を内側からサポートしてくれます。
【見出し2】『肝』を養う!薬膳茶のスターター食材3選
では早速、『肝』を癒やし、血の流れを良くしてくれる代表的な食材を3つご紹介します。
- クコの実(枸杞子) “飲む目薬”とも呼ばれる万能食材。目に栄養を与え、乾燥やかすみを優しくケアしてくれます。
- 菊花(きくか) その名の通り菊の花のこと。目の充血や、PC作業で熱を持った感じをクールダウンさせる働きがあります。
- 黒豆(くろまめ) 血(ち)を補い、巡りをサポートしてくれます。目の栄養不足や、目の下のクマが気になる人には特におすすめです。
【見出し3】今のあなたにぴったりなのは?悩み別・簡単ブレンドレシピ
① PC作業で目が乾く、熱っぽいあなたへ【クコの実&菊花茶】
- 作り方: マグカップにクコの実(10粒ほど)と菊花(3~4個)を入れ、お湯を注いで3分待つだけ。ほんのり甘い香りに癒やされます。
② 夕方になると目がかすむ、しょぼしょぼするあなたへ【黒豆&クコの実茶】
- 作り方: 市販の黒豆茶のティーバッグでお茶を淹れ、そこにクコの実(10粒ほど)をプラスするだけ。香ばしさと優しい甘みが楽しめます。
【見出し4】どこで買えるの?(横浜駅近隣のおすすめ店)
「専門的な食材はどこで買えばいいの?」という方のために、筆者が住む横浜駅の近隣でおすすめのお店をご紹介します。
- カルディコーヒーファーム: クコの実や黒豆茶が手に入りやすいです。横浜駅直結のポルタやジョイナスにあります。
- 富澤商店(TOMIZ): そごう横浜店に入っています。クコの実や菊花、なつめなど、製菓材料と一緒に質の良い乾物が揃います。
- 中華街: 少し足を延ばせば、中華街の乾物屋さんで大袋の菊花などが手に入ります。
【まとめ】
今日のティータイムから、未来の目をいたわる新習慣を。
薬膳茶は、難しいものではなく、「自分を大切にする時間」です。まずは気になる食材を一つ、いつものお茶にプラスすることから始めてみませんか?
あなたの毎日が、よりクリアで快適になることを願っています。