鍼灸師が教える「冬の快眠術」 ~そのだるさ、睡眠の質が原因かも?~
こんにちは、石尾夏海です。
月曜日の朝、スッキリ起きられましたか? 「週末にしっかり寝たはずなのに、なんだか疲れが取れていない」 こんなことはありませんか?
それは「睡眠時間」の問題ではなく、「睡眠の質」が下がっているサインかもしれません。
実は、冬は「寒さ」や「乾燥」によって、知らず知らずのうちに睡眠の質が低下しやすい季節なんです。
なぜ冬は「睡眠の質」が下がりやすい?
冬にぐっすり眠れないのには、ちゃんと理由があります。
1.体の「冷え」と「緊張」
寒さで体にキュッと力が入り、筋肉が緊張した状態だと、体は充分にリラックスできず、スムーズに睡眠状態に入れません。
特に、手足の「冷え」は大敵です。 足先が冷たいままだと、体は「今は活動モードだ(眠るタイミングじゃない)」と判断してしまい、寝つきが非常に悪くなります。
2.「寒暖差」による自律神経の乱れ
冬は、外の冷たい空気と、室内の暖かい空気の「寒暖差」が激しいですよね。 (私もバスや電車に乗っていると、車内の暖房と外気の差で結構疲れちゃいます)
自律神経は、この寒暖差に合わせて体温調整を頑張っていますが、これが続くと大きな負担になり、リズムが乱れやすくなります。 また、冬は日照時間が短いため、睡眠ホルモン「メラトニン」の分泌リズムが乱れがちになる、という側面もあります。
3.暖房による「乾燥」
暖房で空気が乾燥すると、鼻やのどの粘膜が乾いてしまいます。 これが喉のイガイガや咳を引き起こし、夜中に目が覚める原因になってしまうんです。
今夜からできる!「快眠」3つの習慣
では、具体的にどうすれば「睡眠の質」を上げられるのでしょうか? 今夜からできる3つの習慣をご提案します。
習慣①:寝る90分前の「ぬるめのお風呂」
カギは「体温」です。 熱すぎないお湯(38〜40℃くらい)に15分ほど長めに浸かり、体の芯から温まりましょう。
一度しっかり温まった体の「深部体温」が、お風呂上がりに90分ほどかけてゆっくり下がっていくタイミングで、自然な眠気が訪れます。
習慣②:「環境」を整える(加湿&足元の保温)
寝室が乾燥している場合は、「加湿」を心がけてください。 加湿器がない場合でも、濡れタオルを一枚干しておくだけでも結構違いますよ。
そして、足元の冷え対策ですが、靴下を履いて寝るのはあまりおすすめしません(足から熱が逃げにくくなるため)。 おすすめはレッグウォーマーです! 足首(特に冷えのツボである三陰交)を温めるだけで、足先の血流が良くなり、寝つきが変わります。
習慣③:寝る前は「読書」がおすすめ
寝る直前までスマートフォンを見ていませんか? ブルーライトは脳を「覚醒モード」にしてしまいます。
できれば寝る1時間前からはスマホを置いて、小説など「優しい刺激」を脳に入れてあげるのがおすすめです。 自分なりの「リラックスできる入眠ルーティン」を見つけてみてください。
(おまけ)鍼灸師が教える「快眠ツボ」
お布団に入ってから「なんだか眠れないな…」という時は、以下のツボを優しく押してみてください。
- 安眠(あんみん): 耳の後ろにある、出っ張った骨の下のくぼみ。頭の興奮を鎮めてくれます。
- 内関(ないかん): 手首の内側、シワから指3本分、肘側によったところ。不安やイライラを落ち着かせるのを助けます。
まとめ
週末に休んでも疲れが取れないのは、冬の「冷え」や「自律神経の乱れ」が原因かもしれません。
- なかなか寝付けない
- 朝、体がガチガチで起きるのがつらい
こんなお悩みがある方は、我慢せず、ぜひ一度横浜明堂鍼灸院までご相談ください。 鍼灸は、自律神経のバランスを整え、体の芯から「冷え」を取り除くのが得意分野です。
ぐっすり眠れる体を取り戻して、寒い冬を元気に乗り切りましょう!

