ブログタイトル案: 冬は「腎」を養う季節。生命力の電池切れを防ぎましょう

【本文】 12月に入り、一気に冬らしい寒さになりましたね。

明後日の12月7日は、二十四節気でいう**「大雪(たいせつ)」**の始まりです。 文字通り、雪が激しく降り始める頃とされており、寒さが本格化する時期です。

この時期、鍼灸院ではギックリ腰や慢性的な腰痛など、足腰の不調を訴える方が急増します。 なぜ寒くなると、腰に来るのでしょうか?

◆冬は「腎(じん)」の季節 東洋医学には「五行説」という考え方があり、冬は**「腎(じん)」**の季節にあたります。

ここでいう「腎」とは、単なる臓器の腎臓のことだけではありません。 **「生命力の貯蔵庫」**であり、成長・発育・生殖・老化をつかさどる重要な場所です。

つまり、「腎が弱る」ということは、老化が進んだり、ガソリン切れのように元気がなくなってしまうことを意味します。

◆現代人は「腎」が弱っている? あくまで私の肌感覚ではあるのですが、最近この「腎」が弱まっている方(腎虚:じんきょ)がとても増えているように感じます。

これには、社会構造や生活スタイルの変化が大きく関係していると思います。

昔は多くの人が農業を中心とした「肉体労働」に従事し、足腰を使っていました。 しかし現在は、多くの方がデスクワークなどの「頭脳労働」に移行しています。 足腰を使わなくなったことで、生命力の源である「腎」が弱りやすい体質の方が増えているのではないでしょうか。

現代の男性の体格が、昔に比べて細身になっているのも、そうした影響があるのかもしれません。

◆あなたの「電池残量」は大丈夫? さて、腎が弱まると、体にはこんなサインが出てきます。

  • 腰や膝がだるい、痛い
  • 手足が冷えて眠れない
  • 夜、トイレに起きる回数が増えた
  • 耳鳴りがする
  • 白髪や抜け毛が急に増えた

これらはすべて、生命力の電池が減っているサインかもしれません。

◆冬の「腎」ケア(養生法) 消耗を防ぎ、腎を補うには以下の習慣がおすすめです。

  1. 「腎兪(じんゆ)」を温める 腰(おへその裏あたり)をカイロや腹巻きで温めましょう。
  2. 黒いものを食べる 黒ごま、黒豆、海藻など、「黒い食材」は腎を元気にします。
  3. 早寝をして、エネルギーを貯める 冬は「蓄える」季節。睡眠こそが一番の充電です。

先ほどもお話しした通り、現代人は知らず知らずのうちに「腎虚」になっている方がとても多いです。

冷えが体の芯(深部)まで入ってしまう前に、ぜひ鍼灸で体の深部から温めてメンテナンスをしましょう。 本格的な冬も、元気に乗り切れるようお手伝いさせていただきます。