【大雪】本格的な冬の到来。私が「日本の冬」を好きな理由と、この時期の養生法
こんにちは横浜明堂鍼灸院の石尾です。12月に入り、一気に寒さが増してきましたね。
暦の上では、おととい(12月7日)から「大雪(たいせつ)」を迎えました。 朝晩の冷え込みがいっそう厳しくなり、本格的な冬の到来を感じます。
◆寒さで体が「ギュッ」となっていませんか?
東洋医学では、この時期は「陰(いん)」の気が極まると言われています。 寒さから身を守ろうとして、体は自然とギュッと縮こまります。皆さんも無意識に肩をすくめていませんか?
この「防衛反応」による筋肉の緊張が、首こりや肩こりの大きな原因になります。普段から頭痛持ちの方は、特に頭痛が起こりやすい季節でもあります。
また、12月は「師走」と言われる通り、忘年会シーズンや仕事の追い込みで忙しくなる時期です。 「気がつかないうちに体に無理がきている」という方も多いのではないでしょうか? 年末年始のお休みの前に仕事が立て込んでいる今だからこそ、少しの間リラックスして、鍼灸で体の調子を整える時間はとてもおすすめです。
◆冬のセルフケアとおすすめのツボ
この時期、特にケアしたいのは「足先の冷え」です。 東洋医学で冬は、五臓の「腎(じん)」が弱りやすい季節。水分代謝が落ちたり、エネルギー不足になりやすい時でもあります。
そこでおすすめしたいツボが「太衝(たいしょう)」です。
- 場所: 足の甲、親指と人差し指の骨が交わる手前のくぼみ
ここは「肝」のツボですが、全身の血流を巡らせる働きがあります。足先が冷えて眠れない時などに、ぜひ親指で優しく押してみてください。 食事では、体を温める根菜類を積極的に摂るのも良いですね。
◆私が「日本の冬」を好きな理由
実は私、日本の冬の朝がとても好きなんです。 もちろん寒いですが、あの「キリッ」と澄んだ冬の空気はすごく綺麗だなと感じます。
私は20代後半の数年間、海外の客船で鍼灸師として働いていました。 カリブ海などのエリアでしたので、一年中ずっと夏のような気候で、「冬」という季節がない生活を過ごしました。
暖かくて過ごしやすいのですが、日本に帰ってきて改めて気づいたんです。 「寒いからこそ感じる、お日様の温かさ」や「冷えた体に染みるおでんの美味しさ」は、日本の冬ならではの喜びだな、と。
一度冬がない生活をしたからこそ、今は日本の四季、そして冬の楽しみを心から味わっています。
寒さは厳しいですが、お腹を温め、美味しいものを食べて、元気にこの冬を楽しみながら乗り越えましょう! 年末のメンテナンス、ぜひお待ちしています。

