年末のギックリ腰を防ぐ!鍼灸師が教える「重い物の持ち方」と「腹圧」の秘訣

いよいよ今年もあと数日ですね。 大掃除やお仕事のラストスパートで、毎日バタバタと過ごしている方も多いのではないでしょうか。

最近、当院に来院される患者さんからも「ギックリ腰になってしまった」という方が増えています。せっかくの年末年始を寝たきりで過ごすのは、本当にもったいないですよね。

本日は、年末に体を痛めないために「鍼灸師ができるアドバイス(重い物の持ち方や腹筋のコツ)」を解説していきたいと思います。

なぜ冬は筋肉が固まりやすいのか?

そもそも、なぜ冬になると急にギックリ腰が増えるのでしょうか。 それは、「気温の低さ」が大きく関係しています。

私たちの体は、体温を守るために冷たい外気が内臓まで伝わらないよう、筋肉をギュッと硬くしてガードしようとします。特に、首や肩など外気にさらされている部分は、無意識に力が入ってしまいがちです。

そこに加えて、年末特有の理由が重なります。

  • 不慣れな動作: 高い所の拭き掃除や、低い体勢での床掃除。
  • 疲労の蓄積: 1年の疲れがピークに達し、免疫力も下がっている。

こうした「硬い筋肉 + 不慣れな動き + 疲れ」が揃った時、魔女の一撃(ギックリ腰)が襲ってくるのです。

腰痛を予防する「腹圧」と「持ち方」のコツ

具体的に腰痛を予防するためには、お腹の力、つまり「腹圧」をしっかりかけることが重要です。

トレーニングで言えば「プランク」のような、お腹を固める感覚が理想的です。 重たいものを持つ時は、以下の2点を意識してみてください。

  1. 腹筋を意識する: お腹にグッと力を入れ、天然のコルセットを作った状態で荷物に向き合う。
  2. 膝を必ず曲げる: 腰だけで持ち上げようとせず、必ず膝を曲げて腰を落とし、体全体で持ち上げる。

これだけで、腰への負担は劇的に変わります!

最後に

毎年、年末ギリギリに「ギックリ腰になってしまった!」と駆け込まれる方が本当に多いです。そのため、当院もできる限りギリギリまで診療を受け付けるようにしています。

「今、すでに腰がかなりきつい…」 「本格的に痛める前に何とかしたい」

そんな方は、ぜひ一度当院の鍼灸治療を試してみませんか? ガチガチに固まった筋肉を緩め、スッキリした状態で新年を迎えましょう!