私の趣味である「読書」について 「新世界より」

こんにちは! 今日は、私の趣味である読書についてのブログになります。
読書の秋がきましたが、皆さん、今何か読んでる本はありますか?
私は読書の中でも小説がすごく好きで。特に秋はホラー小説が大好きです。 今年は久しぶりに、学生だった時に好きだった本、貴志祐介(きし ゆうすけ)さんの『新世界より』を読んでみました。
アニメにもなった作品なので、知名度自体は高いと思いますが。アニメーション自体は、わたしのなかでは、原作の良さがあまり生きてないように感じました。
貴志祐介先生の作品はどれもそうなんですが、わかりやすいホラーじゃなくて。こう、じんわりと底冷えするような怖さがあるんですよ。 だから、映像化したときに、その「行間の怖さ」っていうのがなかなか伝わりづらい作品になってしまうのが、自分の中では難しいところだなと思っています。
もちろん、読者としてはそこが魅力かなと思っています。
『新世界より』はアニメーションにもなるぐらいなので、非常にわかりやすいSF作品という部分があるんですが。 物語の根幹となっているテーマに、「人間性」に関するものがあります。
人間に非常に近い類人猿で、チンパンジーとボノボというのがあるんですが。 どちらの方が、より人間に近いのか? 生物学者から見たら親戚とも言える彼らと、私たち人間の「違い」とは何なのか。
こういったテーマが根幹になっているので、物語の面白さというのは当然の前提として、さらに一歩深い読書体験ができるのが、この作品の魅力です。
物語の中で紡がれる美しい恋も、残酷な恋も。 人間の歴史や行動、精神からきているものなので。
読書した時に、わかりやすい怖さじゃなく、「これは本当にすべて事実なんだ」という怖さ。 ちょっと変わった形のホラーが体験できるので、ホラーが苦手な人でも読みやすい作品だと思うので。
近くの書店で見かけた方は、良かったらぜひ読んでみてください。