【寝違えに対する鍼灸のサポートについて】
今回は「寝違え」に対する鍼灸治療の有効性についてご紹介したいと思います。
皆さんは寝違えを経験したことがありますか?
最近、私の治療院では寝違えによる首の痛みを訴える患者さんが増えています。
寝違えは、実は鍼灸治療と非常に相性が良い症状の一つです。この記事では、どんなツボを使い、どんなストレッチを行うことで寝違えが改善されるのかを、詳しくお伝えしていきます。
■ 寝違えの主な原因

「寝違え」という言葉のとおり、寝ているときの姿勢が原因で起こることが多いです。
横になっていても重力がゼロになるわけではなく、首や肩の筋肉には常に負荷がかかっています。
普段と違う枕を使ったり、ソファでうたた寝したり、長時間にわたり不自然な姿勢を取り続けると、特定の筋肉に負担がかかり、引き延ばされたり圧迫されて炎症を起こしてしまうことがあります。
特に首周辺は、非常に細かい筋肉が複雑に絡み合っており、それらが頭という重い骨を支えているため、負荷がかかりやすい部位です。
中でも注意が必要なのが、デスクワークをされている方です。
日常的に重たい頭を支えているうえに、最近はエアコンによる冷えも加わり、筋肉が炎症を起こしやすい状態になっています。
その状態で就寝しても疲れが取れず、結果として朝起きたときに寝違えを起こしてしまう…というケースが多く見られます。
■ 寝違えの症状と体の反応
一度寝違えると、首が回らない、上を向けない、じっとしていても痛い、といった非常につらい症状が出ます。
ひどい場合には、横になっていても痛みがあるという方もいらっしゃいます。
実は、この痛みは体の「防御反応」のひとつです。
これ以上筋肉を動かさないようにという体のメッセージで、痛みによって可動域を制限することで、損傷を最小限に抑えようとしているのです。
とはいえ、当事者にとってはとてもつらい状態です。
でも、我慢せずに鍼灸治療を受けることで、驚くほど早く改善することも可能です。
■ 鍼灸で使うツボと意外なポイント
寝違えの治療で重要なのは、実は「首」ではありません。
ポイントは「脇の下」、つまり**腋窩(えきか)**です。

この部分にある筋肉に鍼をして刺激を加える、あるいは引き延ばすようにアプローチすることで、寝違えの痛みが大きく改善されることがあります。
実際、1回の施術で大きな効果を実感される方も少なくありません。
■ 自宅でできるケアも大切
とはいえ、寝違えた直後にすぐ鍼灸院に行くのが難しいという方もいらっしゃるでしょう。
そのような場合は、下のリンクからストレッチ動画をご覧ください。
↓
腋窩のストレッチ
https://youtu.be/5hipxTBKoOM?si=LBj493lhs17d18Eb
大胸筋のストレッチ
https://youtu.be/gW1840Tu77U?si=nFeUBv-4aO9N5PHG
このストレッチは寝違えの予防や緩和だけでなく、日ごろから首や肩こりがある方にもおすすめです。
ぜひご自宅で行ってみてください。
■ 体の声に耳を傾けて
寝違えは、筋肉が「もう限界!」と発しているSOSのようなもの。
体からの悲鳴に耳を傾け、自分の体と向き合うことが何よりも大切です。
治療で症状が改善しても、そこで油断してはいけません。
お風呂でしっかり温まり、リラックスタイムを取るなど、体を労わる習慣を持つことが、再発の予防につながります。
■ 最後に
寝違えは予防が最も重要な“セルフケアのチャンス”とも言えるかもしれません。
痛みが出てから慌てるのではなく、日頃から首や肩のケアを意識して生活してみてくださいね。
今寝違えに困っている人がいればこちらから施術のご予約お願いします!
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最後まで読んでいただきありがとうございました!
石尾夏海